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試作品は完成したのに量産できない理由とは?

「試作品は完成した。」

「動作確認も問題ない。」

開発プロジェクトでは、ここでひと安心したくなるものです。

しかし実際には、試作品が完成したからといって、そのまま量産できるとは限りません。

量産を検討した段階で、新たな課題が見つかるケースは少なくありません。

今回は、試作と量産の違いについてご紹介します。


試作と量産では目的が異なる

試作品の目的は、

「まず動作を確認すること」

です。

一方、量産では、

「同じ品質の製品を安定して作り続けること」

が求められます。

試作では問題にならなかったことが、量産段階になって初めて課題として表面化することもあります。

量産では、

・必要な部品を継続的に調達できるか

・効率よく組み立てられるか

・品質を維持できるか

など、試作とは異なる視点での検討が必要になります。


部品調達ができない

試作では少量のため入手できた部品でも、量産になると必要数量を確保できない場合があります。

例えば、

・生産終了予定(EOL)部品

・長納期部品

・特定ルートでしか購入できない部品

などです。

量産では製品そのものだけでなく、継続的な部品供給も重要な要素になります。


組立工数が想定以上にかかる

試作では1台ずつ手作業で組み立てることも珍しくありません。

しかし量産では、

・配線が複雑

・組立手順が多い

・作業者によって品質が変わる

といった問題が発生することがあります。

試作機としては成立していても、量産に適した構造とは限りません。


ハーネスや配線が課題になる

開発段階では後回しになりやすいのがハーネスや配線設計です。

試作品では問題なく動作していても、

・配線が長すぎる

・取り回しが悪い

・組立性が低い

といった課題が見つかることがあります。

量産では、作りやすさやメンテナンス性も重要になります。


検査方法が決まっていない

試作では開発担当者が動作確認を行うことが多くあります。

しかし量産では、

「どのように品質を確認するのか」

を明確にする必要があります。

検査方法が曖昧なままでは、品質のばらつきや不具合の見逃しにつながる可能性があります。


量産を見据えた検討が重要

量産では、

・部品調達

・組立性

・配線設計

・検査方法

など、さまざまな要素を考慮する必要があります。

試作段階から量産を見据えて検討することで、後工程での手戻りやトラブルを減らすことができます。


まとめ

試作品が完成したからといって、そのまま量産できるとは限りません。

量産では、

・安定した部品供給

・組立しやすい構造

・適切な配線設計

・品質を維持する検査体制

などが求められます。

試作と量産では必要となる視点が異なるため、早い段階から量産を意識した開発を進めることが重要です。

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